我が家に山椒の苗を迎えて、最初に整えたこと

神戸はちょうど梅雨に入り、このところ30度に届かない涼しい日が続いています。先日、我が家の庭に、新しく山椒の苗を一つ迎えました。今日は、その山椒を買ってきてから、スリット鉢に植え替え、置き場所を決めるまでの話をします。植えてから慌てないように、まず鉢と土、置き場所を、その性質に合わせて整えておく。最初のひと手間が、あとを楽にしてくれるように感じています。

目次

梅雨の涼しい日に、山椒の苗を迎えました

どんな山椒を、どこで手に入れたか

きっかけは、ちょっとした買い物でした。ホームセンターへ出かけたときに、苗売り場で山椒が目にとまったのです。もともと山椒を探しに行ったわけではありません。別の用事のついでに、なんとなく苗のあたりを歩いていて、足が止まりました。

実は昨年も一度、山椒の苗を買っています。けれど、そのときはすぐに枯らしてしまいました。せっかく迎えたのに、ほとんど育てられないまま終わったのです。その心残りが、ずっと胸の隅に残っていました。

並んだ苗を見ているうちに、もう一度だけ育ててみようかという気持ちになりました。一度の失敗であきらめてしまうのも、なんだか惜しい気がしたのです。手に取ったのは、朝倉山椒という品種でした。

朝倉山椒は、香りがよく、実が大きいことで知られているそうです。兵庫県養父市の特産だと聞きました。同じ兵庫の産だと思うと、なんとなく親しみもわきます。実山椒で、棘がないのも、扱いやすそうでありがたい点でした。

ポットは4号か5号ほどの大きさで、接ぎ木の苗でした。樹勢はよく、葉の緑も生き生きとしています。試しに顔を近づけてみると、山椒らしい清々しい香りが立ちました。この香りなら間違いない、と心が決まりました。

迎えた日は、にわか雨が来そうな曇り空でした。気温も上がらず、過ごしやすい一日です。植え替えは翌日に回すことにして、その日はそのまま、足りないものを買い足すためにホームセンターの中を回りました。涼しい曇りの日でしたから、買ったばかりの苗を持ち帰るにも、ちょうどよかったように思います。

スリット鉢に植え替えた、その手順

鉢と土を、こう選んで植え替えた

翌日、いよいよ植え替えです。植え替え先には、地植えではなく鉢を選びました。昨年、地に植えてうまくいかなかったことが頭にあったからです。

いきなり庭に下ろすのではなく、まずは鉢である程度しっかり育ててから、改めて地植えにしよう。そう考えました。鉢であれば、置き場所も自由に変えられます。具合が悪そうなら、動かして様子を見ることもできます。

鉢は、大きめのスリット鉢にしました。苗は4号のポットでしたが、思い切って8号のものを選んでいます。少し大きすぎるかとも迷いましたが、これから育つことを考えれば、ゆとりがあったほうがよいだろうと思い直しました。スリット鉢は水はけがよいと聞いていたので、根を傷めやすい山椒には合うだろうという読みもありました。

土は、自分で配合しました。草花用の土を7、小粒の赤玉土を2、パーライトを1の割合で混ぜています。山椒は過湿を嫌うと聞いていたので、とにかく水はけのよい土にしたかったのです。昨年うまくいかなかった原因が、もし水のやりすぎや土の蒸れにあったのなら、今度はそこから直したいと考えました。

手順は、こうでした。まずスリット鉢の底に、鉢底石を2センチほどの深さに入れます。水の抜けをよくするためです。その上に、用意した土を、苗の土の面が鉢のふちから2センチほど下になるくらいまで入れました。水やりのときに土があふれないよう、少し余裕を残しておくためです。

いちばん気をつかったのが、ポットから抜くところでした。山椒は根の土を崩すと枯れやすいと聞いていたので、できるだけそっと作業したつもりでした。けれど、抜いた拍子に土が崩れてしまったのです。あっと思いましたが、もう遅い。仕方なく、できるだけ根に土を残したまま、急いで植え付けました。

ここは反省点です。ポットから抜く前に、一度たっぷり水をやって土を湿らせ、ポットを軽く押さえながら抜けば、もう少し土が崩れにくかったかもしれません。あとになって、そう気づきました。次に植え替えるときには、必ずそうしてみようと思います。失敗も、覚えておけば次の役に立つはずです。

植え替えそのものは、思いのほか簡単に終わりました。手元での作業ですから、腰にも負担がありません。むしろ大変だったのは、後片づけのほうです。草花用の土、赤玉土、パーライトと、袋から出して残った土をそれぞれ片づけるのに、ひと手間かかりました。配合する楽しさの裏には、こうした手間もあるのだと、あらためて感じました。

ともあれ、スリット鉢にしてよかったと思っています。水やりをすると、底からすっと水が抜けていくのが分かります。実は、先日植えたミニトマトもスリット鉢と専用の土で育てていて、植え付けがとても楽でした。その話は手間のいらないミニトマトを植えた記録にも書いています。

置き場所を、どこに決めたか

日当たりと風通しで迷ったこと

植え替えが済むと、次は置き場所です。山椒は置き場所で機嫌が変わると聞いていたので、ここは少し考えました。鉢で育てる利点は、まさにこの置き場所を選べるところにあります。

最終的に決めたのは、ブルーベリーの鉢の近くです。朝の光は当たりますが、日中は半日陰になり、西日は当たらない場所です。植え替えた直後で根がまだ落ち着いていないので、強い日差しは避けたいと思いました。西日もよくないと、以前ウェブで読んだ記憶があったのです。

候補は、もう一つありました。タープを張って、直射日光が当たらないようにしている場所です。そちらのほうが日差しはやわらかく、安全かとも思いました。けれど、迷った末に、朝日が当たって西日は当たらないブルーベリーの近くを選びました。まったく日が当たらないよりは、朝の穏やかな光くらいはあったほうが、苗にとってよいだろうと考えたからです。

ブルーベリーの隣というのも、なんとなく落ち着きました。同じように鉢で育てている仲間が並んでいると、世話をするときにも目が行き届きます。水やりのついでに、両方の様子をいっぺんに見られるのも、ものぐさな私には好都合でした。

これから先のことも、少し頭にあります。梅雨が明けて気温が上がってきたら、タープを張ってあるウッドデッキのほうへ移そうかと考えています。神戸の夏は猛暑日もありますから、強い日差しと暑さを、どう逃がしてやるかが思案のしどころです。ただ、これも自分の判断だけで決めず、AIにも相談したうえで決めるつもりです。自分の思い込みで、また去年の二の舞になっては困りますから。

迎えてから数日、様子を見ています

今のところの様子と、これから気をつけたいこと

植え替えてから、毎日のように様子を見ています。梅雨とはいえ、このところ晴れの日が多く、土の表面はよく乾きました。そこで、土が乾いているのを指で確かめてから、鉢の底から水が流れ出る程度に、たっぷりと水をやっています。やりすぎてもいけない、足りなくてもいけない。その加減が、いちばん気をつかうところです。

もう一つ、欠かさず見ているのがアゲハ蝶のことです。我が家ではみかんやレモンにアゲハがよく来て、卵を産みつけていきます。柑橘の仲間である山椒の柔らかい葉も、同じように狙われないかと気になるのです。水やりのたびに、葉の裏まで返して、卵がついていないかを確かめています。今のところ、虫に食べられた葉は見当たりません。

山椒を育てるのは、これで二度目です。昨年は、買ってすぐに枯らしてしまいました。何がいけなかったのか、はっきりとは分かりません。水のやり方なのか、置き場所なのか、それとも土だったのか。思い当たることはいくつもあります。

だからこそ今年は、一つひとつ手を打ってみました。水はけのよい土にし、スリット鉢に植え、日当たりに気を配る。暑くなったらタープの下へ移すつもりでいます。同じ失敗を繰り返さないよう、できることから少しずつ整えているところです。あとは、苗が応えてくれるのを待つばかりです。

山椒を迎えて、最初に整えて感じたこと

これから育てていくうえで楽しみにしていること

短い間でしたが、迎えてみて感じたことがいくつかあります。一つは、苗を迎えたら、まず鉢と土、置き場所を、その性質に合わせて整えておくと安心だということ。あとから慌てずに済みますし、気持ちにも余裕が生まれます。

二つは、スリット鉢にしたことで、植え替えも日々の管理もずいぶん楽になったこと。水はけのよさは、過湿を嫌う山椒には合っているように感じています。三つは、置き場所は、今の日当たりだけでなく、これから来る夏の暑さまで見越して決めるとよいということ。昨年の失敗が、そう教えてくれました。

これから楽しみにしていることもあります。無事に育ってくれたら、いつか葉を一枚、料理に添えてみたい。摘みたての山椒の香りは、店で買うものとはまた違うと聞きます。そして、朝倉山椒の大きな実が、いつか我が家の鉢でなることを、ひそかに待っています。まずは、この夏を無事に越せるかどうかです。

山椒は気難しいと聞きますし、現に私は一度枯らしています。それでも、まず鉢と土と置き場所を整えておくくらいの気持ちで、今年はもう一度迎えてみました。気負いすぎず、それでいて去年よりは丁寧に。うまくいくかどうかは、これからの夏次第だと思っています。

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この記事を書いた人

バラや柑橘、季節の野菜づくりを楽しむ70代です。庭の記録や栽培の工夫を中心に、暮らしを快適にするデジタル活用術も、実体験をもとにわかりやすく発信しています。

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